食育

キッチンへようこそ「食育」3つの方法

皆さんは、普段お家で「食」についてお話をされていますか?「食育」というと、なにか教育みたいな硬いイメージがありますよね。

 

我が家は好奇心一杯の3歳の息子が毎食めいいっぱい、おしゃべりをしています。2歳の頃は理解が難解なオリジナル単語を話していたのですが、3歳になると随分言葉がスラスラと出てきて、かまってほしいのと、注目を浴びたいので、ご飯の時間は大きな声で(笑)話しています。

 

3歳の息子からは、毎日いろいろな質問が飛んできます。
「おさかな、どこでとれると?」
「たまねぎ、畑につくったよねー?」
「枝豆はなると?(多分、木になっていると思っている)」
「おさしみ、ばあちゃんがつくったと?」などなど質問でいっぱいです。そして、そのほとんどが目の前の食事のことばかり。

 

こんな感じで、子どもの「はてな」にお付き合いしながら食育を「生活」や「よろこび」にシフトしていくと、家でもちょっと「食育」できるかな?そんな気がしますよね!

1.「園での食育活動」と「無理やりはNG!家でのやさい嫌い対策」
2.一緒に食事をつくってみるための、魔法のアイテム。
3.台所は、モノの名前や色や味、なんでもお話出来る教育の格好の場所。

今回はお家でかんたん、子供と一緒に楽しむ「食育」について、紹介します。

 

園での食育活動は子どもたちにとっては「体験」のオンパレード

今では様々な保育園や幼稚園などでは菜園やお料理など様々な食育のプログラムを取り入れているところもたくさんあるのではないでしょうか?息子の保育園でも「食育」に力を入れています。食育のプログラムは「はたけの日」と「クッキングの日」の2つ柱です。

 

「はたけの日」は野菜を植える月や収穫月に月2回ほどの活動。天候等をみながら行われています4歳、5歳の大きな園児は畑でさつまいもや玉ねぎを植えたり、収穫したり2歳や3歳の園児は畑にきては小さな手で土をさわったり、草むしりのお手伝いなどをしています。その様子を園のインスタやブログで拝見すると、汗をかきお友達と笑っている姿。子どもたちもなかなか真剣に頑張っているようです。

 

「クッキングの日」は月に一回。その月に収穫した野菜があれば収穫野菜で、おやつやその日の給食のおかずをつくったりしています。月齢が小さな子は手でちぎったり、月齢が大きな子になると先生と一緒に包丁で食材をカットすることもあります。野菜を育てることで土や虫など自然にふれて、自分たちで収穫したものを自分たちで料理する。野菜の皮むきや、お兄ちゃんの証に「包丁」を使って野菜をカットすることで、自信につながるなど本当にいいことばかりです。「はたけの日」や「クッキングの日」の帰り道はいつにも増しておしゃべりです。「へぇー!」「すごかねー!」など子どものアウトプットにお付き合いします。

 

『やさい嫌い』には「絵本のヒーロー」の効果がスゴイ

他にも園では絵本による食育も行っており、いろんなお話を読み聞かせているようです。特に「ピーマンマン」(著書:さくらともこさん)の絵本の読み聞かせは、『やさい嫌い』には効果があり、とても助かりました。ヒーローのピーマンがお腹の中にはいると(野菜を食べると)バイキンをやっつけて病気にならない、という内容の仕掛け絵本なのです。

 

ピーマンといえば子どもの嫌いな野菜に必ずと言っていいほどランクインしている野菜。さすがにピーマンを食べるのは、まだハードルが高いかなと思っていたのですが、それが、絵本の読み聞かせの後はパクパクとピーマンも食べるようになりました。また、絵本のストーリー同様「ピーマンマン」やその時の献立によって「レタスマン」「とまとちゃん」など野菜を擬人化。ヒーローを食べるとおなかが喜んでいるよということを伝えます。

 

野菜を自分から食べるように促す「ジェスチャー」

お家での食事で野菜を残していると、親が両方の手のひらを丸めて望遠鏡をつくり、子どものお腹を見ながら、「わ〜、ご飯ばっかり食べて、白ばっかり!緑が入ってないね〜」と、まるでおなかが透けているかのように話すと、がんばって緑野菜を食べてくれます。同様、にんじんの時は「オレンジが見当たらないなー」など。ジェスチャーはカンタンなのでぜひ一度、試してみてくださいね。がんばるお子様のかわいい表情が見れますよ!
ただ本当に嫌がって食べない野菜は無理してあげないようにしています。意固地になってせっかくのチャンスを逆に逃してしまうかもしれないからです。また今度食べよう!と促します。

 

お料理のお手伝いを頼んでみる
気分が乗らないときは魔法のアイテム「エプロン」

「キャベツをちぎってくれるひと~誰かいないかな~」お手伝いを促すと、たいていは「ボクがボクが!」と前のめりでお手伝いしてくれます。豆をむいたり、サンドイッチのマヨネーズをぬったり、フルーツヨーグルトを混ぜてくれたり、集中してしてくれるのは良いけど、仕事が終わった後の仕事を探すのが大変。。自分の椅子を持ってきてときには泣き出すほどです。おまかせすると静かになり心が満たされているようです。最近ではおばあちゃんとお米を研ぐのもお手の物です。

 

だけど、なんだか今日は気分が荒れてて、乗ってこないな〜という時も、もちろんあります。そんな時、頼りになるのがエプロンねじりはちまき!コックさん気分で気分が乗ってきます。お寿司を混ぜるなど和食の時は、ねじりはちまきをつけると「へい、らっしゃい。まぐろがいっちょですよ」と言葉使いもすぐに変わって、いつもの調子です!ねじりはちまきの時は、薄い手ぬぐいがクルクルっと巻きやすいのでオススメです。我が家では「長崎くんち」(地元のお祭り)の手ぬぐいが定番です。身につけるものをちょっと工夫して気持ちを楽しくするのがポイントです!

 

キッチンは食材の名前や色や味など多角的な教育の格好の場所

台所に小さな子どもが入るとお湯や包丁などあり大人はひやひや。だけど一旦料理にはいると「トマト何色?いっしょにきるよ」、「きゅうりいれて、、、きゅうりは2個いれるの」、「卵は黄色」など、数字野菜の名前や最後はたいてい味見まで!うん美味しい、と合格を出している得意顔は納得の笑みです。一緒に料理の作業をするというのは、コンビネーションを発揮したり、考えて、行動する、視覚的にも、味覚的にも多彩な情報にあふれているので、キッチンは教育にうってつけの場所だと思うのです。

 

ただ大人は、環境の注意も必要で、見守る「こころ」も鍛えていくことになります。最初はカリカリと心配をしていた私ですが、お手伝いをすることで、その時間だけはドタバタと大きな音で騒ぐこともなく、手元に集中できるので、大人にとっても大変だけどいいこともあり!なのです。

 

今までは、手が小さいので大人が包丁で切ったものを「のせる」、または葉ものを「ちぎる」など家では包丁は使っていなかったのですが、手も少し大きくなったので、(子ども)専用の包丁も購入しようと考えています。子ども用の包丁はどれも可愛く、持ちてなどもよく工夫もされているので、見ていて楽しいですよ。なんでもやりたがる今の時期に、もっと楽しく深く興味を持ってほしいなと思います。

まとめ

小さなお子様がいるご家庭では、食事のマナーの注意や、コップやスープをひっくり返したり、なにかと騒がしい「ごはん」になりやすいと思いますが、期間限定なので仕方なし!

 

できるだけ、ごはん作りを楽しいこと、みんなで食事をとると美味しい事などを感じてほしいなと思います。一番大事なのは、「見守る大人の余裕」かもしれませんね。自分でするよりも、小さな子どもとのお料理は手間がかかるけれど、その手間で愛情が伝わり、思い出を積み重ねて、より豊かな人間性を育めるような気がします。

 

1.余裕のある時には料理のお手伝いに誘う
2.ごねる時は、エプロン!おすすめです。
3.手厚く、見守る

自分で料理をすると美味しい。そして食事の時にみんなから「おいしい」と言ってもらうと「うれしい」!そして自分でつくるから、残すのはもったいないの心も芽生えます。この価値観を小さな時から大切にできれば、それは未来へのプレゼントになります。実際、長い人生において食事の重要性は誰もが知っての通りです。栄養たっぷりのヘルシーごはんは食べるだけで心も体も元気になりますよね。皆さんも、小さなお子様がいらっしゃるのならぜひ、お料理に誘ってみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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